雨が降ればいいのに、なんて思ってみたり

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新しいことをしようとしている。ドキドキしている。


こんなに次の日が怖くて、不安で、でも希望も感じてしまうのはおそらく小学生の運動会ぶりだ。私は応援団に入っていて、生徒会長で、それなのに直前で大怪我をして何も出来ないのが分かっていて学校に、体操着で、足に包帯をして向かった。

運動は昔から得意だったので、最後の運動会、親が見に来てくれるのが嬉しくて張り切っていたのに、と、酷く悲しかった。



生徒会長の挨拶があって、足を引きずりながら壇上に上がり挨拶をした。それで私の役目は終わってしまった。ひと月前から父はこのひだけはやすみをいれてくれていたので、家族揃って昼ごはんを食べた。

父と母は笑いながら「本当に間が悪いなぁ」と私の皿に、好物の卵焼きを乗せてくれた。

悔しさと、悲しさと、嬉しさで泣きながら「おいしい」と言った。父と母は大笑いしていた。


明日は怖い。早く寝よう。早く寝て、明日の私が少しでも楽になるように。