ミルクもシロップも無しにしてね
「許せないわ」
「私はびっくりの方が大きいの」
「私は許せない。あなたの分まで許さないわ」
スピーカー越しに聞こえた二人分の声音は怒りを隠す様子はなく、それは私の台風みたいなぐるぐるを長靴ひとつで受け止めてくれた。
悔しいけど、気づかない私が悪いし、何もわからないままいつも通りに振る舞うのも、きっと2人には気に食わなかったはずなのに。
美味しい食べ物と、楽しい計画。お水は全部、笑うときのよだれなんかに全部使われちゃったから、大丈夫。
今日はどうしようかな、愛してる。